「L」と「D」のアミノ酸

アミノ酸について深く、少し難しい話をしたいと思います。

アミノ酸は構造によって「L-○○○」「D-○○○」というように、頭に「L」か「D」がつくことがあります。これは、鏡に映ったもの(例えば右手と左手)のように同じ構造を持つアミノ酸があるからです。それぞれ「L体」「D体」と区別されます。

人間に限らず地球上にいる生物のタンパク質を構成するアミノ酸は、すべて「L体」のものであるといわれています。最近では、人間が年を取っていくうちにつれL体のアミノ酸がD体に変わってしまうことが確認されており、このL体がD体に変化することが老化の原因にもなっているという説も出てきています。研究では、タンパク質中にD体が発生することで、タンパク質の機能が低下することが判明しています。

顔などの直接紫外線の当たる部分にD体が多く存在することから、紫外線の影響でL体がD体に変化しているのではないかと考えられていますが、この「L体」「D体」の仕組みはいまだ謎で、実はまだ詳しくわかっていません。
今後も研究を続ける必要がある生物の不思議なのですね。

ちなみに、皆さんが摂取しているアミノ酸は、もちろんすべて「L体」です。ご心配なく。